Vol.74【ドイツでの仕事】ドイツでの仕事経験と語学力向上を同時に叶える、FSJ/BFDというボランティア制度②





以前の記事で、FSJ/BFD と呼ばれているドイツのボランティア制度を紹介しました。


今回はその記事で書ききれなかったことを書きたいと思います。



わたしもこのボランティア制度を利用した者の一人、です。


「そもそも、FSJ/BSDというボランティア制度ってなに?」
「どんなメリット、デメリットがあるの?」
「誰を対象としているの?」
「どのようなボランティア先があるの?」

など、基本的なことは、以前の記事で紹介しています。
興味がある方は、覗いてもらえたらと思います。😊



このボランティア制度をもう少し詳しくご紹介👏




◎ FSJ/BFD というボランティア制度、そもそも誰と誰との間の契約なの?


契約自体は、以下の通り、自分を含めた4者の間で結ばれます。

① 公益福祉団体:ドイツには、医療・福祉分野のサービス提供の大半を担っている6つの公益福祉団体があります。 FSJ/BSD に参加するには、このうちどれかの自分が希望する団体に申し込みをします。申し込みは、たいていホームページからできます。

ちなみに6つの団体とは以下の通り。

・労働者福祉団体(Arbeiterwohlfahrt;AWO)
・カリタス・フェアバンド(Deutscher Caritasverband;DCV)
・パリテート福祉団体(Der Paritätische Gesamtverband;Der Paritätische)
・ドイツ赤十字(Deutsches Rotes Kreuz;DRK)
・ディアコニー福祉団体(Diakonie Deutschland – Evangelisches Werk für Diakonie und Entwicklung)
・ユダヤ中央福祉会(Zentralwohlfahrtsstelle der Juden in Deutschland;ZWST)

② ケルンの連邦事務局(Bundesamt in Köln)

③ ボランティア先(Einsatzstelle)

④ 自分


契約書に上記の4者のサインが入って、契約成立。ボランティアスタート、ということになります。

「契約書の手続きのなんだかんだも自分でやるの…?!」と思われるかもですが、そこは①~③の関係各所が慣れた手つきで進めてくれ、自分は契約書の内容を確認し、サインするだけ、という流れになるかと思います。




◎ 関係各所、それぞれの役割、仕事とは?


契約関係にある4者。
それぞれがどのような役割、仕事をするのか、具体的に見ていきます。


① 公共福祉団体

✔ ボランティア参加者への連絡
✔ 契約書や修了書の作成
✔ 参加者のサポート(質問への回答、アドバイスなど)
✔ 参加者へ毎月給料の振り込み、お金関係の手続き

② ケルンの連邦事務局(Bundesamt in Köln)

✔ 契約書の承認
✔ FSJ/BFDカード(公共交通機関や映画が割引になるなど、特典があります)の発行
✔ 参加者の契約終了、延長、解約の際の確認、承認

③ ボランティア先(Einsatzstelle)

✔ シフトの作成、現場での実務的な事務
✔ 現場での参加者のサポート
✔ 指導者 (参加者の面倒見係のような人) の指名

④ 自分

✔ (言うまでもなく、)まずは積極的に仕事に取り組むこと
✔ 福祉団体が主催する研修日(後ほど説明します)への参加




次回は、このFSJ/BFDに参加できる具体的な期間や、ドイツ語学習のサポートなどについて紹介したいと思います😊



では、よいお年を!