今回はドイツでの保育士資格の書き換えの件です。
2月中旬に審査のための書類を担当の役所に送り、待つこと約2か月。
先日、審査の結果が届きました。
個人の状況によって結果は異なると思いますが、参考になれば嬉しいです。
結論から言うと、『日本の保育士資格をドイツのErzieherin の国家資格として認めるためには、以下の二つの条件のどちらかをクリアしてください』、とのことでした。
もしくは、
2. 教育大学(pädagogische Hochschule)で、適性試験を受けて合格する
それぞれ簡単に解説すると、、、
1. 保育園や幼稚園などの保育施設で、Erzieherin 認定のための実習を6か月間行い、施設長からの修了書と、自分で記載したレポートを提出する
まずこちらは、6歳以下の子どもを保育する施設(保育園や幼稚園)に「Erzieherin 認定のための実習をさせてください」と自分で応募し、半年間実習を行います。
実習はフルタイム(Vollzeit)でもパートタイム(Teilzeit)でもOKだそうですが、フルタイムであれば半年で終わり。
パートタイムで働きたい場合は、フルタイムで働いた場合と同じ時間数に到達すれば実習期間終了とのこと👍
実習終了後に、指定のテーマに沿って10~15枚のレポートを作成。テーマは、幼児教育や保育に関する9つのテーマから一つを選ぶ形。
そのレポートと、施設長からの実習修了書を再び担当の役所に送ることで、Erzieherin として認定してもらえるとのことです。
2. 教育大学(pädagogische Hochschule)で、適性試験を受けて合格する
こちらは、年に一度、各州ごとに行われる適性試験(Eignungsprüfung)に合格(規定ラインに到達)することでErziherinとして認定してもらう、という方法。
調べてみると、わたしの住む Baden-Württemberg州 は、2021年はハイデルベルグ、2022年はカールスルーエの教育大学(pädagogische Hochschule)で適性試験が行われるようです。(変更の可能性もあり。)
わたしの手紙に記載されていた試験内容は以下の通り。
◎筆記試験:”教育と支援”について
◎口頭試験:”違いと多様性のある社会”、”文化の共通点と違いを理解し尊重する”ことについて&”チームでの仕事をデザインし質を高める”、”保護者との協力”について
◎実習試験:6週間の保育施設での実習、そこでの審査
人によってテーマが異なるのか、何分間の試験なのかなど、詳細は分からず…
受験の応募をした後に分かるようです。
年に一度しか行われない試験のため、応募しそびれることがないように注意です。
以上、保育士資格書き換えの審査の結果でした。
今回は2か月ほどで審査結果が届きましたが、公式情報では最大4か月かかる、とのことでした。
今後のことについては、またアップデートしたいと思います。
きっとわたしと同じように、日本の保育士資格を書き換えできるのか、疑問を持っている方も少なからずいると思うので、一例としてお役に立てれば嬉しいです。
では、また!