今週は、あっという間だった。
月曜日はコロナの1回目のワクチン接種のため一日休み、木曜日は祝日。
わたしの場合、ビオンテックのワクチンの副作用は全くなく、翌日もいつも通り出勤した。
2回目のワクチンは6月中旬に打つことになった。2回目のワクチン接種後の副作用の方が強いらしいので、今から少しどきどき。
2回目の接種日程をインターネットで予約したのだが、朝8時から夜22時まで、15分ごとに予約枠があった。
しかもその日は日曜日。ドイツで言う日曜日はスーパーも何もかも閉まって、みんなが休む日。
政府が必死でワクチンの接種を進めているのが分かる。
日曜日に夜22時まで働いてくれている人がたくさんいる。
改めて医療従事者や関係者に感謝しないといけないな、と痛感・・
さて、今日の仕事はクロアチア人のイーカと二人だった。
というのも、今日はBrückentag(橋の日という意)といって、祝日と土曜に挟まれた日。このような日は休日にしちゃおう!という会社も多い。
ゆえに、今日は登園する子どもも普段の半分程度だった。
事前に保護者に子どもを登園させる予定かどうかを尋ねておき、子どもの数が少ないと分かった時点で、みんなで相談して今日休みを取る職員を決めた。ということで、今日はドイツ人のベリンはお休み。
子どもも少なく、のんびりと落ち着いた日だった。
子どもたちと庭で遊びながら、イーカと少しおしゃべり。
「この保育園って、長い休みってどのくらいあるの?」
『夏休みが3週間と、クリスマス休みが2週間あるよ』
「わー、めっちゃ休みあるね」
『えーそう?クロアチアはもっとたくさん休みがあって、人々や街の雰囲気もドイツよりずっとリラックスしてるよ。』
「おもしろいね。そしたら、働き方や、人々の働く姿勢もドイツと違うんだろうね?」
『そうだね。ドイツは仕事のために生きてる、って人が多く感じる。』
「え。むしろわたしはドイツに来て、生きるために働く、って人が多いのかな、て印象だったよ。ドイツ人を見ていてそう思うなら、イーカが日本に来たらぶったまげると思うよ。」
『えーまじか!ちなみに日本の保育園は夏休みどのくらいなの?』
「えっと・・・保育園全体で夏休みって決められた休暇はなくて、各職員が3日間とか交代で取る感じだね。」
『え、それだけ?』
「うん」
『・・・。(不信の目)』
自国が違えば、ドイツに対しての印象も様々。外国人同士で話すのはこういう話が楽しい。
ちなみにクロアチアに住むイーカの母は小学校の先生で、毎年夏休みは4か月弱あるとのこと。
そんなに長期休暇がある職業はクロアチアでも珍しいので、学校の先生になりたい、という若者も多いらしい。
こんなおしゃべりをしながらふと思い出したのが、「生活水準は下げられない」という言葉。
一般的に、人は生活水準を上げようと思えばいくらでも上げられるが、一度上げてしまったら、そこから下げるのは難しい、という話。
これは働き方に関しても言える・・・と思った。働き方の場合は、逆か。時間的体力的に余裕のある働き方を知ってしまうと、不本意にストイックに働くのって難しい。。
働き方だけで言えば、良くも悪くも日本人は相当ストイックだ。
そう思うと、日本の働き方を経験している、ということだけでも、異国での自分の強みになりうるなと考えた金曜日だった。